スタートとゴール
投資をする場合、スタートとゴールがある。どこがスタート地点でどこがゴール地点かはぼやけているが、投資もマラソンと同じように、まずは明確なゴールとスタートを知ることです。
例えば、マラソン大会でスタート地点とゴール地点が不明確な場合、どうでしょうか。どのくらいの距離を走るかもわからないため、ペースの判断もつきません。
結局は中途半端な走りになってしまい、その選手の能力を完全に発揮することはできません。
では投資をする場合のスタート地点はどの地点を指すのだろうか?それは投資物件を購入したときである。不動産投資をしようと思った時点や、投資計画が完成した時点というのは、あくまでスタート地点に立つ前の準備運動期間です。
一方ゴール地点はいろいろある。不動産投資の場合、取り壊しや、売却した時点である。どういった形でゴールするかを知ることと、自分はどのゴール地点に向かって走りたいです。
不動産投資のリスク
最近リスクという言葉を頻繁に聞くようになりましたが、リスクとはどういう意味なのだろうか?リスク=危険という意味が一般的だが、使い方、使う場所によって定義は異なる。投資の世界ではリスク=不確実性という意味です。
不動産投資においては、そのリスクの特性を十分に把握することが投資の成否を左右します。リスクが高い場合は、その分、安く購入し、高い利回りを得ることも可能でしょう。
また、リスクが低い場合は、必然的に利回りも低くなるため、高収益は望むことができないが安定した運用が可能になることもあります。
まずはリスクを把握して、リスクに見合った投資ができるような感覚、イメージを養うことが大事なのであります。不動産投資に関係するリスクには金利変動リスク、流動型リスク、市場リスクがあります。
現物不動産投資の手順
現物不動産投資においては「建築計画」が基本である。この立地条件にはどういった用途が適しているか、どういった建物をどういった規模で建築するか、などを検討して建物の基本構想をまとめるものだが、建築を伴う不動産投資は億単位の資金が必要となってくるため、一般的ではありません。
すでに建築されている物件を購入するケースが多いでしょう。不動産投資計画は次の「資金計画」と「収支計画」に移行します。
まず「資金計画」とは、文字通り資金についての計画で不動産の営業が始まるまでの所要資金について、必要費用の総額とそれに伴う資金を準備します。
「収支計画」とは、収入と維持などにかかる経費をあらかじめ予測します。収入は賃貸人から受け取る賃料が中心。費用としては、管理費、税金、借入金の返済等があります。
投資計画は、「資金計画」と「収支計画」という両論が回転してはじめて動き出す。計画期間は、まず10年を目安にします。
投資の儲け方
不動産投資に限らず、投資の儲け方は基本的に2つである。投資対象が生み出す運用収益を示すインカムゲイン(配当収入や賃料収入)と投資した元本の値上がり益を示すキャピタルゲイン(売却益)です。
現物不動産投資でのインカムゲインは賃料収入が中心です。毎月ほぼ一定しており、安定した収入が得られる。この賃料収入が不動産投資の収益を左右します。
現状の不動産投資は賃料収入(インカムゲイン)を狙った投資が一般的です。これはどの用途(マンション、オフィスビルなど)も同様です。
賃料以外の収入源として、日本独特の習慣だが、入居時に「敷金」「礼金」という名目で賃借人が賃貸人に対し、賃料以外に支払われます。
敷金とは、賃料の不払い、建物などの損害補填など債務不履行を担保する為に契約当初に賃貸人に預け入れる金銭の事をいい、契約終了時に債務不履行分と清算されて返還されます。